IT事例に役立つコラム(仮)

2011.03.09

3の巻「ヒアリングで聞くことは何?」

初めての方がヒアリングと聞くと、「何を聞かれるのか」「どんなものを用意しておけばいいのか」と戸惑うことも多いと思います。そこで、今回はヒアリングの際に慌てないためのポイントを紹介します。

どのようなものを作りたいかをしっかり伝える

ヒアリングの目的は、いつまでに、どのようなものを作成したいかを確認することです。そこで、以下の3つのポイントを明確にしておきましょう。

1)納期
*展示会やセミナーなど、日時が決まっている場合は情報を提供しましょう。
2)予算
3)体裁
*印刷もしくはHTMLなど最終的にどのような体裁にしたいかを伝えましょう。

また、「原稿の有無」「配布する(使用する)場所」など、そのほかにも情報があれば、制作会社に伝えておくと、納期や予算(プラン)などがより確認しやすくなります。

5つのポイントを抑え、事前準備を

導入事例は、主にお客様の情報(導入先企業様の情報)、導入前の課題、導入の経緯、導入効果、今後の展望の5つが大きなポイントになります。ヒアリングは、取材を円滑に進めるために、事前情報を教えていただく場にもなります。

以下の内容は、あくまでも参考にするものです。わかる範囲、公開できる範囲の情報で構いませんので、事前に準備できる情報があれば用意しておくとよいでしょう。

◆お客様情報(導入先企業様の情報)
・企業情報 :会社名、業務内容、得意分野、業界におけるポジショニング、最近のトピックスなど
・担当者情報 :取材担当者の氏名、役職、役割など

◆導入前の課題
・導入の背景 :導入前に抱えていた課題、特に困っていた点など

◆導入の経緯
・選定のポイント :導入を決めたポイント、他社にない優位点など
・導入した製品/サービス :製品/サービスの特長、キーワードなど

◆導入効果
・導入効果 :導入提案時の目標・指標、導入後のお客様の声など
・運用、活用 :導入後の運用、活用状況など

◆今後の展望
・今後の展開 :他部門やグループ会社への展開、拡張計画など

例えば、担当者様がどのような役割をされていたかがわかれば、取材の際により詳しいお話を伺うことができます。製品の特長を知っていれば、見出しにキーワードとして入れることも可能です。

このように、ヒアリングは、どのような導入事例を作りたいか、どのような導入事例なのかを確認し合う作業です。難しく考えずに、伝えるべきポイントをしっかり伝えること、それが導入事例を成功に導く第一歩です。